言語の性格の違いから、我々大人の身に付いています言語処理のテクニックは、それぞれ異なります。
更に言語処理のテクニックの向上性(脳の可塑性)は、9歳ごろにピークを迎えることになり、
それ以降は、低下し、殆ど改善が望めません。
従いまして現在保有している言語テクニックを、最大限生かす方法を考える必要が有る訳です。
音節で言いますと、日本語はいわゆる50音で、音節の少ない部類の言語です。そして語彙が多いのです。
結果、同音異義語が沢山出来てしまいます。
しかし、我々日本人の脳は、自ずと、話の筋から、瞬時に、適切な語彙を選び出す能力が身に付いています。
反対に、音節の多い言語は、少ない音の差を、しっかり音を聞き分ける能力が必要になってきます。
もし、しっかり聞き分けることが出来ますと、
語彙は、一対一で特定されますので、脳を使って検索する必要が有りません。
恐らく、この辺りが、日本人が外国語に弱く、外国人にとって日本語の難しい点になるのではないかと推測します。
派生的に分かりますことは、外国人の曖昧発音が、日本語の語彙と関連付けられますと、
日本人には、単語を並べるだけで、話の内容が把握できます。
すなわち、日本語は、語順によって内容が変わることが有りませんので、単語の羅列だけで、日本人に意味が分かります。
聞く方の能力は、恐らく、脳、神経系が影響し、大人になりますと、
前述のように、それらの成長は止まってしまっていますので、改善は難しいですが、
発声の方は、まだ、訓練で、何とかなりそうな感じが致します。
例えば、喉の閉め具合によって濁音を発声したり、舌の或る位置が、口腔内のどの位置に接触するかとか、
舌で、どう息を遮るとか、唇の開き方や、息を吐き出さずに発音したり、激しく息と共に発音したり等々、
既に、母語の発声に整えられた発声器官の動きを、トライアルして、目的の言語仕様にしますのは、
繰り返しの訓練しか有りません。そのためにも「Quizlet」は有効です。
日本語の「ん」に当たる韓国語の発音は、明確に区別されていまして、3種類(n,m,ng)あります。
「n」は、上下の歯で、舌を噛むようにして発音します。
その発音練習を致しますと、舌がだるくなって、休憩せざるを得なくなります。
日本語の「ん」を発音するときは、そういう舌の使い方をしていないのでしょう。
舌の動きを韓国語仕様にするために、舌のだるさを耐えながら訓練し、何とか正しく発音できるようになりました